AMBLには社内限定のブログがあり、社長の毛利さんをはじめとした役員からの投稿や、部活の活動報告、事例共有や社内勉強会資料の共有、毎月の中途入社メンバーの紹介、新卒1年目のメンバーが交代で気になるニュースを発表していたり、毎週5本程度のコンテンツがアップされています。
その中から、今週アップされた社長の毛利さんのお話がとても良い内容だったので、社外版に少し編集したものを公開します。
はじめに
今日の記事では、僕が考える「楽しい仕事」って一体なんなのか?、どうしたら仕事が楽しくなるのか?というお話しをしようと思います。
よく僕のインタビューや、社員総会、KickOff動画などで、「楽しもう!」って話をしていますが、「仕事=大変」、「給料=我慢料」と捉えている人も時に見かけます。そういう人を見ると勿体ないな。と思います。
「仕事とプライベートの区別をつけたいので、仕事に楽しさを求めていない」という人もいます。仕事とプライベートの区別をつけるのは大賛成ですが、区別するから仕事は楽しくなくてOKという考え方は違うと思います。どっちも楽しいのが一番ですよね。
「今日の仕事は楽しみですか?」という問いかけが炎上する日本
2021年7月に人材育成事業などを展開する会社が品川駅のコンコースのデジタルサイネージに「今日の仕事は 楽しみですか?」というキャッチコピーが流れた後、「仕事を楽しいと思える人を増やしたい」というメッセージが続く広告が掲載され、広告主のツイートでもその広告をツイートしたところ、広告主のツイートは即座に炎上、
「仕事を辛いと思う人の気持ちをわかっていない」
「不快に思う人が多いのだからすぐに取り下げるべきだ」
というようなコメントが相次ぎ、1日で広告を取り下げたそうです。
広告の本質的なメッセージが伝わらずに炎上したことは今回は置いておくとして、こういう表現に過敏に反応してしまうほど、仕事が楽しくない人が世間には多いのだな、と実感しました。
日本は海外と比較して、働く幸せを実感してる人が少ないという事実
上の図は、株式会社パーソル総合研究所が23年4月に発表した「グローバル就業実態・成長意識調査 -はたらくWell-beingの国際比較」の引用です。
「私は、はたらくことを通じで幸せを感じている」に「あてはます」、「やや当てはまる」と回答した合計値のトップはインド(92.6%)、次いでインドネシア(90.5%)、中国は4位(89.2%)、アメリカは7位(79.3%)、フランスは10位(76.1%)でした。
そして日本は?というと、調査した18カ国のうち最下位の49.1%だったそうです。
この調査の結果は以下の3つのポイントにまとめられています。
1. 日本企業の特徴的な組織文化である「権威主義・責任回避」は、就業者(特に非管理職)のはたらく幸せ実感を低下させ、不幸せの実感を高めている。
2. 日本の就業者の「寛容性」は18カ国・地域の中で2番目に低く、異質な他者と積極的に関わろうとしない傾向が顕著にみられ、職場における相互尊重が低くなる要因に。3. 日本は、他国と比べ、学習投資をしていても仕事や働き方の選択肢の増加につながらない傾向がみられた。
株式会社パーソル総合研究所 「グローバル就業実態・成長意識調査 -はたらくWell-beingの国際比較」
常々僕が理想としているのと真逆な会社が非常に多いということがわかりました。寛容性はリスペクト※(相互尊重)を育むために必要な組織の土壌だと僕は考えています。
※AMBLの大切にする考え方の一つ目に「称賛と承認」成果に関わらず相手を尊重することの大切さを掲げています。
仕事を楽しむ毛利流極意は、「全て自責にする」こと
先出の調査で「責任回避」というキーワードが出てきましたが、僕は、自分が関わる全ての仕事を「自分の責任=自責」にすることが仕事を楽しむ極意だと思います。
会社がこうだから、お客様がこうだからとできない理由を並べる(他責する)ことは簡単です。でも仕事が楽しいのは、何かを達成した時や、自分がしたことで相手から感謝された時ではないでしょうか?
だから前提条件にかかわらず、「その条件、その環境の中で、今自分に何ができるのかを考える」ということが大事だし、そうやって知恵と工夫をしていくことが自分の経験や実績に繋がっていくんだと思います。
どんな仕事であれ任されたからには、それはあなたの仕事です。任されたからには、仕事のクオリティは全て自分次第、自分の責任で果たすからこそやりがいが生まれます。自分の責任だから全部自分でやるということではありません。自分の責任だからこそ、わからないところはきちんと自分が説明できるように理解する。そういう考えでいると、自然と先輩や上司、お客様に対する質問の仕方が変わってくるのではないでしょうか?そして自分が不得意なところは、得意な仲間に助けてもらう。そうして自分の知恵や技術や思いやり、人脈、組織力を駆使して最高のモノが創れたり、お客様から感謝されるから仕事は楽しいのだと僕は思います。
初めてのIT企業就職〜知り合いゼロの群馬で泣きそうになった話
社内ブログで以前話がことがあるのですが、僕は35歳の時に未経験でAMBLの前身であるmfieldに入社しました。当時は今のように社員教育が整っていなかったので、ほとんど研修を受けずに、知り合いが一人もいない群馬の大手通信企業の支店に一人で配属されました。(15年以上前の話です。今は絶対にこんなことありませんのでご安心ください。)
配属された常駐先の企業の期待からか、今まで一度も契約を取れたことがない難しい金融機関を営業として担当することになりました。担当していた金融機関に出向いては、「取引する気はない」と追い返される日々でしたが、とにかく話を聞いてもらえるように、今自分に何ができるかを考えて行動しつづけていました。
僕だけ一人、東京から離れていたこともあり、mfield(AMBLの前身)の上司は、たまにしか群馬に来てくれず(繰り返しますが今はこんなことありません!)、常駐先の上司や先輩たちからのアドバイスやサポートもなく、僕は完全に孤立していました。
仕事の成果がでないことを会社のせいや職場のせいにしたら、いくらでも文句が言える状況だったと思います。しかし、僕は個人事業主として働いた経験から、「自分で動かなくては稼げない」ことを知っていたので、他人や環境のせいにすることなく、まずはできることから動きました。
ちょうどmfield(AMBLの前身)が担当していた金融機関で、Fisc(公益財団法人金融情報システムセンター=金融のシンクタンク&自主規制機関)による規制がホットになってきていたので、この規制の波は、金融機関が業務で利用する携帯電話にも適用されるはず!と考え、金融の規制について学びました。
お客様相手に「これから携帯にもこういう流れがくるはずなので!」と営業そっちのけで情報を提供したり、「きっとこの企業のサービスを知っていた方が役に立ちますよ!」と自分の仕事に全く関係ない企業を紹介したり、とにかくお客様に少しでも役立ちそうな情報をお届けし続けていました。
すると数ヶ月後にお客様から「毛利さんがこの前言っていた規制の話がうちの頭取からあったよ!」と連絡があり、そこから一気にお客様の信用を得て、仕事を受注することができました。
ずっと仕事をもらえなかった金融機関から受注したことで、群馬の常駐先の社員から話しかけられるようになり、営業のノウハウ(と言っても今考えるとかなり自己流でしたが笑)を先輩社員から尋ねられるようになり、そこから一気に僕の社会人生が波に乗り始めました。
仕事の捉え方を変えると行動が変わる!
僕が群馬に配属されたばかり頃の話をしたのは、自責だから自分一人でなんとかしなさい!と言いたい訳でも、どんな仕事でも楽しまなくてはいけないと言いたい訳でもありません。
むしろ一人でなんとかするとか、どんな仕事でも楽しむと決めつけるのは体にも心にも良くないのでやめてくださいね。
社員それぞれ仕事のスタイルや仕事に対する考え方は違いますが、みんな平日の3分の1の時間は仕事をしています。その時間を楽しまないのは損ですよね。
この仕事は自分の仕事、自分の責任で最高の仕事にする!と考えると、自ずと行動が変わります。すると周囲の反応も変わるでしょう。
自責で仕事をするのは、自分のできる範囲をきちんと認識することでもあります。この部分はできないから、こうするためにこの人の力を借りたい、この人に相談したいという風に考えられたら、どんどん効率的に、もっともっと大きな仕事ができるようになりますね。
辛い時、苦しい時、環境のせいにするのは簡単です。
親が悪い、会社が悪い、世間が悪い、日本の政治が悪い、何とでも言えますが、そんなふうに過ごしていたら仕事どころか、人生楽しくないです。少なくとも僕は楽しくないです。
社内では以前から「この世界に敷かれたレールはありません」と伝えています。
どんな人生を歩むか、どんな仕事をどんな仲間と、どんなふうにしたいのか、決めるのは皆さん自身です。
今のAMBLの何かが皆さんの仕事を楽しくしていないのであれば、まずは自分でできることを考えて実行する。それでも変わらなかったり、大きな変化が必要なら僕たち役員も手伝うので、一緒に変えましょう!どんどん声をかけてください。
それでは、また。
AMBL社長の「毛利流仕事の楽しみ方」はいかがでしたでしょうか?
毛利は見た目通り結構熱いので、よくこういった自分の考え方をシェアしています。
そしてこういう記事がアップされると、毛利の元にDMを送る社員がたくさんいます。
社員のみんなから記事の感想をもらえると毛利はテンションが上がるようです笑。
社長からのこういうオープンなコミュニケーションがあるのも、AMBLの社風だなぁと思い、シェアさせていただきました。
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