システムデザイン

エンジニア向け社内勉強会の事例とメリット

この記事では、エム・フィールドが毎月開催しているエンジニア向けの社内勉強会を開催して感じたメリットや成果と、テーマ選び、ネタ探しの方法から運営のポイントまで詳しくご紹介します。

はじめまして。テールグリーンが好きなエンジニアリングソリューション事業部のSUMIです。普段はエンジニアとして主に客先常駐(今はほぼテレワーク)で金融系の規制対応プロジェクトに参画しています。
私が所属するエンジニアリングソリューション事業部(以下ES部)には、お客様先に常駐しているメンバー、受託形式で開発を担当してるメンバー、自社プロダクトのRBO-Fieldの開発を担当するメンバーと営業メンバーが所属しており、営業を除くほとんどのメンバーが業務アプリケーションエンジニアかクラウドエンジニアです。
私はES部の中でもお客様先に常駐している部署におり、この記事では常駐メンバーが中心となって開催している「社内勉強会」についてご紹介します。
社内勉強会では、それぞれのメンバーが参画しているプロジェクトの概要(もちろん守秘義務外で共有できる内容だけです)や技術要素、メンバーが自主的に学習した知識の共有など内容は様々です。過去にも単発での開催はありましたが、昨年10月から形式立てて実施し、今までに13回、平均して毎回20名ほどが参加しています。

社内勉強会を開催している会社は多くあると思いますが、勉強会を継続してきたことで、社員の勉強意欲が向上したなど、成果が見えてきたので、私ちがどのような目的で勉強会を開催し、どのような勉強会をしてきたかなど、詳しくご紹介したいと思います。

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目次
■勉強会を始めた経緯
目的の詳細
これまで行った勉強会の内容
■運営体制と開催後のアンケート
■勉強会の成果
■今後について
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■勉強会を始めた経緯

勉強会を始めた経緯をご説明する前に、まず私が感じてる自部署の二つの課題を共有したいと思います。

課題1:ナレッジやノウハウの属人化
ES部には約150名のメンバーが在籍しており、チームを組んでプロジェクトに参画しています。プロジェクトの要件定義から参画し、リリース以降も保守を任せて頂けることが多いため、同じメンバーで一つのプロジェクトに長期間参画することが比較的多くあります。そのため、プロジェクトに関するナレッジやスキルが、プロジェクトメンバー固有のものになってしまい、新しいメンバーにスイッチすることが難しくなる場合があります。

課題2 :現場に活きる技術の学習の必要性
私たちエンジニアは、技術に対しては常にアップデートを行っていく必要があります。
エム・フィールドでは資格制度を設け報奨金や奨励金の支給を行い、技術の習得を奨励していますが、現場によっては、まだ資格制度が存在していない新しい技術が必要になる場合もあります。日進月歩のエンジニアの世界では、資格の取得だけで必ずしもエンジニアとして必要な技術を習得出来ている訳ではないと考えます。
以前と比べて、システム開発で採用される技術要素の幅も広がっているため、今以上に情報収集とスキルのアップデートを行う意識を持つ必要があると感じています。

これらの課題を解決するため「ナレッジやノウハウの共有」と、「メンバーのリアルなスキルアップ」という二つを目的とした社内勉強会を始めました。

■目的の詳細


目的1:ナレッジやノウハウの共有
お客様との守秘義務に抵触しない範疇で、プロジェクト毎の概要やナレッジ、ノウハウを共有することで、1つ目の課題の属人化を低減させていきます。生のプロジェクトについて学ぶことは何より効果があり、類似したプロジェクトに関わっているメンバーのヒントになることもあります。
プロジェクトに新規に参画する際に、そのプロジェクトで使用する言語や、業務知識の有無、参画したプロジェクト経験が問われることも少なくありません。
私の部署では金融系企業のプロジェクトに多く関わっているので、法改正など全ての企業で対応が必要なプロジェクトの場合、作成する機能のラインナップや仕組みについての考え方は共通している部分も多くあるため、ナレッジやノウハウ、プロジェクト概要の共有が有効なのではと考えました。

先ほど、比較的同じプロジェクトに長期間参画することが多いと記載しましたが、システムのバージョンアップ開発などで増員のお話を頂いたり、スキルアップや個々人の成長を目的としたジョブローテーションを行ったりしているため、常に一定数のメンバーの異動があります。
プロジェクトの途中から参画することになったメンバーには、プロジェクト概要やシステム構成の詳細などを説明していきますが、スムーズな引き継ぎや参画ができると、仕事を教える側も教わる側もストレスなく、新しいメンバーにすぐに実力を発揮してもらうことができ、その効果は既存メンバー、新規参画者双方に及びます。そのような観点でも、社内勉強会の機会にプロジェクト概要を共有することは非常に有用です。社内勉強会でプロジェクト固有の業務説明はできませんが、少しでも事前に学習出来ていることで、参画後の作業の理解がスムーズになりますし、何より新規参画者の不安を取り除く効果が期待できます。

目的2:メンバーのスキルアップ
こちらも守秘義務を守った上での情報共有となりますが、各プロジェクトで使用しているプログラミング言語やミドルウェア、ツールの共有を行うことで、メンバー個々人の興味の幅を広げ、客観的に自分の立ち位置を知り、積極的に学習を行うきっかけにしたいと考えました。

また、現在担当している業務に限らず、メンバーそれぞれが情報収集した内容や個人で学習した内容を共有することで、情報の幅が広がりますし、不明点があった場合でもメンバー同士で相談しながら学習を進められる環境も作ることが出来るため、1人で学習するよりも効率的に学習を進められると考えました。

■これまで行った勉強会

これまで行った勉強会を抜粋すると以下のような内容があります。

○プロジェクト概要共有
・金融案件勉強会_A社
・金融案件勉強会_B社
・金融案件勉強会_C社
・金融案件勉強会_D社
・金融案件勉強会_E社
・案件勉強会_F社
・案件勉強会_G社

○スキルアップ
・金融案件勉強会_金融基礎知識
・金融案件勉強会_金融規制
・アジャイル開発-スクラムを知ろう
・アジャイル開発_Part.2
・ビッグデータ活用
・テストについて(テスト工程、ケース作成技法、実施手法)の概要
・品質について

■運営体制と開催後のアンケート


社内勉強会の運営は、5名の課長たちが中心となって行っており、内容の選定やメンバーへの実施依頼、次回に向けた振り返りと改善を行っています。
多くのメンバーがテレワークを実施していることもあり、勉強会自体や運営のための打ち合わせはオンラインで行っています。
また、業務都合で参加が叶わなかったり、後から見返して復習を行えるよう毎回録画をして、使用した資料と合わせて部内に展開しています。

以下勉強会開催~事後作業までの大まかなフローです。
1. 運営メンバーによる打ち合わせで内容と実施と大まかな勉強会開催日程を決定
2. 実施メンバーと部内への日程調整アンケートの送付
アンケート回収後、参加可能な人数が一番多い日に開催します。
テストや品質についての勉強会は特に若手メンバーにとって有意義であると考え、上長から参加を促してもらえるよう依頼を行います。
3. 事前準備
・メンバーが作成した資料の確認
・上記2で決定した日程に基づいて案内を送付
・当日の進行や前回の反省点を発表メンバーと共有
4. 勉強会の開催
進行は運営メンバーが行い、適宜Q&Aタイムを設けるようにしています。
5. 使用した資料と録画の展開
6. 開催後アンケートの送付
7. アンケート結果をもとに次回に向けて改善点の洗い出し

■勉強会の成果


前述した目的に対する成果や、実際に運営して感じていることは以下の通りです。

的1:ナレッジやノウハウの共有
・属人化の解消
ノウハウやナレッジの共有により、特定のメンバーだけが行っていた作業を分担して進める事が出来るようになり、少しづつですが作業負荷の分散やメンバーの育成に繋げる事が出来るようになってきています。

・プロジェクトへの参画がスムーズになった
プロジェクトへの参画が決まった時点、勉強会で共有された資料を読み返したり、記載されていることを事前に学習しておくことで、業務知識やプロジェクト固有のナレッジなどのキャッチアップに必要な時間の短縮を図ることが出来ました。

また、プロジェクトに参画する前に事前に準備することができるようになることで、新規参画者の心理的ハードルを下げられたという感想が多くあり、参画前後でのギャップを少なくする効果も得られました。

目的2:メンバーのスキルアップ
メンバーのスキルアップの場としては、エンジニアとしてのスキルだけでなく、普段お客様に対してプレゼンテーションをする経験が少ない若手メンバーにプレゼンテーションの経験を積ませる場としても活用出来ています。

社内勉強会を続けてきたことで、以前よりメンバーが自分のスキルアップを意識するようになりました。勉強会の内容を復習したり、その資料をもとに自分で学習を行っているメンバーもおり、少しづつ成果が出てきている状態です。

これはオマケ的な効果ですが、テレワークが続くなかで、社内勉強会がメンバー間の交流の場としても活用されています。オンラインでの開催となっていますが、勉強会の中でチャットをしたり、お互いの顔を画面越しに見るだけでも、部署としてお互いを気に掛けるきっかけになっています。

■今後について

このように、私の部署では、社内勉強会での勉強がより現場で活かせる内容となるように、運営メンバーたちが技術要素について情報収集を行っており、今後はそれらを中心に勉強会の開催に向けて準備をしています。
現在は主に自部署のエンジニアを対象に社内勉強会を開催していますが、全社員に送信される社内情報のメールマガジンにも告知を出し、さまざまなタイプのエンジニアがより広い知識を学べる場にしていくように動いています。

運営の手間を考えると社内勉強会は大変、効果が見えないと考える方もいると思いますが、当社の場合は、それぞれの現場の活きた情報をシェアしたり、コミュニケーションの場とすることで、十分効果がでていると感じています。
まだまだ発展途中ではありますが、社内勉強会を継続していきたいと思います。


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