AMBL(アンブル)はAI、クラウドネイティブ(システム開発)、UXデザイン、マーケティングという4つの事業領域からお客さまのDX推進をご支援しております。各領域単独でも、それぞれの領域をかけあわせたご支援の実績もあり、様々なニーズにお答えする豊富なケーパビリティで、企業特有の問題や前例のないDX課題にも柔軟に対応しております。
今回の記事では、KDDI様が進めるデータ活用戦略、特に位置情報ビッグデータを活用したソリューション展開の推進に尽力するAMBLのメンバーの取り組みについて、KDDI 経営戦略本部 データマネジメント部(2025年4月よりビジネス事業本部 プロダクト本部 AIビジネス企画部へ統合) 副部長 麻生様と、AMBL INT1事業部 SP部 岩田へのインタビューを通じて、紹介します。

話し手
左から、KDDI 経営戦略本部 データマネジメント部(25年4月よりビジネス事業本部 プロダクト本部 AIビジネス企画部) 副部長 麻生様
AMBL INT1事業部 SP部 岩田
—本日はお忙しい中、お時間をいただき誠にありがとうございます。はじめに、AMBLがサポートさせていただいているデータマネジメント部について、麻生様より簡単にご説明いただき、その後にお二人のご担当業務についてもお話しいただけますでしょうか。
麻生様(以下、敬称略): 承知しました。データマネジメント部は、「データの力で体験をつなぐ」というコンセプトのもと、KDDIが通信キャリアとして保有する膨大なデータを活用して、新たなビジネスの創出やグループ会社やパートナー会社との事業共創を行っています。
その中で、私は「KDDI Location Analyzer(※1・以下、KLA)」や「KDDI Location Data(※2・以下、KLD)」、「※3・KDDI Retail Data Consulting(以下、KRDC)」といった位置情報を使った商圏・人流サービスや位置情報ビッグデータを活用したパートナーアライアンスを企画・推進する部署の責任者を務めております。
※1 KDDIが保有するGPS位置情報データを活用した人流分析サービス。エリア分析やマーケティング支援を提供する。
※2 auのスマートフォンから得られるGPSの位置情報/属性情報をもとに、公的人口統計を参照して拡大推計処理された人口データをご提供するサービス。
※3、KDDIが保有する位置情報データやサービス利用状況から推定した興味関心データと、お客さまの保有する店舗売上・会員情報などのデータを組み合わせてダッシュボード化する店舗開発ソリューション。
岩田:私は、先ほど麻生様からご紹介いただいたKLA、KLD、KRDCといったソリューションの営業を担当するとともに、AMBLチームのマネージャーを務めております。
KDDI様の法人営業部と連携し、支援依頼への対応はもちろん、主体的にお客様へアプローチすることで、データ活用による課題解決やビジネス成長に貢献できるよう尽力しております。
(ソリューションの)用途はさまざまですが、観光動態調査を目的とした自治体様をはじめ、新たな店舗を出店する際の売上予測や販促のための商圏分析を行う小売業、飲食業、不動産業といった多岐に渡るお客様にご活用いただいております。
—近年、位置情報データ活用の市場はどのように変化しているのでしょうか?
岩田: 私がこの業務に携わって3年になりますが、お客様の位置情報データ活用に対する意識が大きく変わってきた印象を強く受けております。現場に携わる人間として、位置情報データを活用し、ビジネスの意思決定に役立てるケースが増えているのを実感しております。
麻生:岩田さんのおっしゃる通り、ビックデータの処理・解析技術やAIの進化などにより、位置情報ビックデータの活用は急速に拡大しています。また、国もEBPM(証拠に基づく政策立案)を推進し行政における意思決定の精度向上や効率化も図られています。今後、位置情報データの活用範囲は、店舗開発、都市計画、観光推進、防災対策、マーケティング高度化など多岐にわたり、さらなる拡大が見込まれます。
何よりコロナ禍により大きく変わった購買行動や人流の変化、物価高騰や人出不足などへの対応におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速は新たな事業戦略や公共政策を検討する上での大きな転換点となっています。
このように変化する社会の状況や課題に対し、解決策の一環として位置情報データの活用が必然的に求められており、その価値はますます高まっているのを肌で感じています。
—お二人のお話を伺うと、位置情報データはマーケティングの枠を超えて、公共分野を含む多様な領域での活用が予想されることから、今後の展開が非常に注目されますね。
岩田:実際に現場でも、これまで考えられなかったような分野でのご相談が増えてきており、その可能性に大きな期待を寄せております。
—続いて、岩田さんがマネージャーを務めているチームの変遷について教えていただけないでしょうか。

岩田: 当初、私たちが参画したときは、5名にも満たない小規模な体制でした。KDDI様にとっても、弊社の強みや現場への適応力をご確認いただくフェーズだったのではないかと受け止めておりますし、そうした中でチャンスをいただけたことに、大変感謝しております。
そこから一歩一歩、地道に成果を積み重ねていき、現在ではチームとして10名規模にまで拡大することができました。特に位置情報データの活用という分野において、技術面はもちろん、営業や分析の知見も含めてご評価いただけたことが、チームの自信にもつながっています。
現在では、KDDI様の中でも特に多くの業務を任せていただけるようになり、これまで積み重ねてきた実績と信頼が、チームの規模拡大や他事業部含めたより深いパートナーシップへと結びついていることを、非常にありがたく感じております。
—チームがこれだけ成長し、多くの業務を任されるようになった背景には、KDDI様からの高い評価と信頼が伺えます。麻生様から見て、岩田さんを含めたAMBLのチームやご支援内容に対して、特に評価されている点や、信頼につながっているポイントを教えていただけないでしょうか。

麻生:まず、常に前向きに取り組み、最後までやり抜く姿勢には大きな信頼を寄せています。 (AMBLには)日頃から多岐にわたる業務をお願いしていますが、いつも状況に合わせて柔軟にご対応いただき、本当に助かっています。
また、データマネジメント部だけでなく、弊社内のさまざまな部署からご相談をさせていただくことも多いのですが、部門を横断するような依頼についても、岩田さんを中心にチームメンバーが連携して、しっかりと形にしてくださいます。
こうした真摯な姿勢があるからこそ、私たちも安心して業務をお任せしています。
岩田:麻生様からそのように評価いただき、大変嬉しく思います。
実は、参画当初はなかなか思うように成果を出せず、厳しい時期もありました。メンバーの入れ替えや体制の見直しなど、試行錯誤の連続でしたが、麻生様をはじめ、KDDIの皆さまが粘り強く見守っていただいたおかげで、少しずつ実績を積み重ねることができました。
現在、チームとしてもようやく安定し、以前よりもスムーズにご期待に応えられるようになってきたことに、大きな手ごたえを感じております。
麻生: こちらこそなかなか結果が出ないなかでも、岩田さんを中心に果敢に挑戦し、その実現に向けて尽力してくださったこと、大変感謝しています。(AMBLに)日々サポートいただいている皆さんは、弊社のデータ利活用戦略を推進する上で、もはやなくてはならない重要な仲間となっています。
—麻生様が今後のAMBLに対して期待していることを教えていただけないでしょうか。
麻生:現在、AMBLの皆さんには、主にKLA、KLD、KRDCといったソリューションを顧客にご提案・販売を担当いただいていますが、今後はさらに一歩踏み込んだ、顧客自身も気づいていない潜在的なニーズや本質的な課題を深く掘り下げる「価値創造型アプローチ」を期待しています。先ほどもお話ししましたが、市場環境は目まぐるしく変化しており、お客様が抱える課題もますます複雑化・高度化しています。
そうした中で、お客様に対してソリューションのご提案だけにとどまらず、個々のお客様が直面している具体的なビジネス課題や潜在的なニーズを深く洞察し、データに基づいた最適な解決策を能動的にご提案いただくことが、より付加価値の高い戦略的パートナーシップの実現につながると考えています。場合によっては、他のパートナー企業様と連携して対応いただくような柔軟な動きも含めて、ご支援いただけると幸いです。
岩田:まさしく弊社としても、次のステージに進むための重要なテーマとして、お客様の課題解決に貢献するアプローチの深化を強く意識しているところです。お客様がビジネスの現場で直面している本質的な課題を特定し、その解決にデータがどのように貢献できるかを共に考え、具体的な施策に繋げていくことこそが、これからの私たちに求められる本質的な価値だと考えております。
弊社としても最優先で取り組むべき課題だと認識し、体制強化を進めてまいります。

麻生: 岩田さんの意気込み、大変頼もしく思います。ぜひよろしくお願いします。
それから、もう一点期待しているのは、人材とチームのさらなる発展です。日頃、AMBLの皆さんとご一緒させていただく中で、メンバー一人ひとりが、多様なバックグラウンドと専門性を持っていらっしゃることを実感しています。岩田さんのリーダーシップのもと、そうした多様な個性が互いを尊重し、補完し合いながら、チームとしての大きな推進力を生み出している点を、大きな強みだと認識しています。
今後、事業がさらに拡大していく中で、新しいメンバーがチームに加わる機会も増えていくと思うので、チーム全体のさらなる強化・拡充を進めていただけると、私どもとしても大変心強いです。
岩田: ありがとうございます。 今後も、チーム一人ひとりの専門性向上を図り、それぞれの強みを活かしつつ、連携を深め、麻生様をはじめ、KDDIの皆様のご期待に応えられるよう、一層努力してまいります。
※取材は2025年2月
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