システムデザイン

AWS認定クラウドプラクティショナー合格体験記

*本記事は旧TechblogからCOLORSに統合した記事です。

はじめに

去年9月に未経験から中途入社したエンジニアソリューション事業部のLと申します。
エム・フィールドの研修部門SITC所属時に取得した資格の合格体験記を共有したいと思います。

当時SITCクラウドコース1期生として研修に励んだ結果、IT知識ゼロから基本研修1か月、本格的なAWS研修開始から3週間で一次目標であったAWS認定クラウドプラクティショナー試験に合格することができました。今後SITCでクラウドコースを受講する方々やこの資格に興味のある方々に少しでもお役に立ちたいと思いましたので、お話させていただきます。

※AWSによる試験のアグリーメントのため、試験内容などは詳しく伝える事ができませんので、あらかじめご了承ください。



AWS認定クラウドプラクティショナー資格とは


AWSの知識を証明するAmazon公式の資格で、AWSの基礎を身に付けた人への認定です。エンジニアだけでなく知識としてAWSを使用して仕事をしようとする管理、営業、購買、財務職等の方々にもお勧めされています。

出典:https://aws.amazon.com/jp/certification/?nc2=sb_ce_co

取得するために勉強が必要な分野はクラウドの概念からセキュリティ、各サービス、料金モデルやユースケースなど一番幅広くなっています。範囲が広いため、AWSの全体像を知るにはベストだと考えられます。

資格の勉強を通じて「クラウドとは何か」の基礎概念から、既存オンプレミスとの違いやクラウドサービス投入で得られるメリットなど、AWSの本質まで知ることができ、クラウドインフラエンジニアとしての基礎を整えることができました。資格取得向けの学習はもちろん自己学習もありましたが、基本的にSITCのクラウドコースのカリキュラムに沿って学習することで取得できたと思います。


SITCのクラウドコースとは


クラウドコースは9月から新設されたコースでクラウドサービスの中でも一番のシェアを誇るAWS(Amazon Web Service)のスペシャリストを育成する為のコースです。

僕のような未経験者向けにはIT基礎からAWSにはじまり、Linux、Shell、ネットワークや開発言語の基本を学習していきます。カリキュラムは研修生全員で同じですが個人の進捗状況に応じて進められるので、ある程度基礎知識がお持ちでしたらその分もっと早くAWS関連の研修が可能です!

SITCのクラウドコース説明

クラウドコースのAWSカリキュラムはクラウドの概念をはじめAWSの基礎をしっかりと掴んでいるので自然にAWS認定クラウドプラクティショナー資格が取れる仕組みになります。加えて実際にAWSコンソールを触りながらクラウド上にネットワークを張ったり、ウェブサーバを立てたりしながら知識をスキルとして身に着ける事ができます。

SITS設立から2020年6月現在に至るまで、SITC出身でAWS認定クラウドプラクティショナー合格者は22人で、なんと合格率は100%です!今後もどんどん研修の成果が出る予定です。
それでは、以下にて資格取得のための学習ポイントをご紹介致します。


資格取得のための学習ポイント


・クラウドサービスを利用することで得られる利点
コスト管理などのビジネスの方やテクニカル的な部分まで全体的に把握することが望ましいです。様々なサービスが色んなところをカバーしてくれることも知るようになります。

・Well-Architected Frameworkの概念、5つの柱
W-Aフレームワークが作られた目的とクラウドインフラの構築に重要視すべきことへの理解ができます。

・主要サービスの把握
サービスの数は165個以上あるものの、共通的に使われるサービスはある程度決まっています。分類としてはネットワーク・コンピューティング・ストレージ・データベース、セキュリティ・監視、運用のところです。

また、以下もAWSの全般の内容に含まれますので、知る必要があります。
・責任共有モデル
・サポートプランの比較
・料金体系

以上のことを一番よく理解できる学習ソースはAWSクラウドプラクティショナーの基礎知識(第2版)講座だと思います。SITCのカリキュラムにも含まれております。当時カリキュラムで決められていた時間よりもっと時間をかけて取り組みました。そのお陰で全体的なことを掴めることが出来ました。特に料金体系に関しましてはこの動画の内容がほぼ全てだと思います。

試験向けに役立った学習資料


まずはAWSが公開しているクラウドプラクティショナー試験の公式ガイド内の試験準備を参考に勉強を進みました。ソリューションアーキテクトの試験問題と違って、サービス連携型の問題はあまり出ない分、全体的な概念やサービスに対して少しでも知っておくことが重要だと思います。広く浅く、しかしポイントはしっかり!

そのほかクラウド向けのアーキテクチャの設計: AWS のベストプラクティスAWS 料金体系の仕組みに関しては量が膨大なため、ベストプラクティスの方は目次のデザインプリンシパルの項目に何があるのかぐらい覚えておくといいと思います。料金体系についてはどういった体系が存在し、特定サービスについてはそれに伴うベストプラクティスまで軽く把握しておくと良いと思います。

試験準備のTIPS


・AWSは大前提として「顧客価値の達成が第一目標」、「障害を見据えた設計」を推奨しています。この大前提やWell-Architectedフレームワークに沿ったアマゾンの考え方をそのまま取り入れて考える事でベストプラクティスへの解答を導き出せます。

・模試と本番は実感した難易度の温度差が結構感じられました。そのため問題集で問題をたくさん解くよりも概念をしっかり押さえて自分で考えることが良いと思います。

おわりに


未経験、かつ他業種からだったので一番大変だったのはサービスを説明している用語自体が本当に謎でした。コンテナ?ノード?レイテンシ?なにそれ美味しいの?。。。今はこれらの概念は掴んでいますが、まだまだ知らないことばかりな状態です。それにもかかわらずAWSの大体な概要は掴むことができ、ちゃんと認定されることができました!

なので、もともと業界の知識をお持ちの方々であればAWSの用語やサービスさえある程度覚えれば問題なく取得できると思います。他のAWS認定資格にもガンガンチャレンジし、また体験記が書けるようにしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。