AMBLの日々

30代後半のデータアナリストが、20代後半で読んでおいてよかったと思う本

はじめまして、エイアイ・フィールド、Data Solution Departmentのタロ吉です。某大手企業のデータ抽出や分析業務を担当しています。
好きな色はaquaです。

趣味はフットサルだったのですが、最近運動不足で久しぶりにフットサルに参加したら、ただただ辛いだけで何も楽しくなかったので、まずは運動不足の解消のために、少しずつ動こうと思っています。

データ分析やAI開発ニーズの増加に伴い私の部署のメンバーは日々増員しており、中途採用で入社する20代の若手メンバーが多いので、今回は10年ほど前、私が20代後半のころに読んでタメになった本を感想と共に紹介したいと思います。 

目次:
本1:「Team Geek Google のギークたちはいかにしてチームを作るのか」
本2:「トヨタの片づけ」
本3:「脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める」
本4:「「続ける」技術」
本5:「100の思考実験」

■「Team Geek Google のギークたちはいかにしてチームを作るのか」

【本の概要】
Subversion をはじめ、たくさんのフリーソフトウェア開発に関わり、その後Google でプログラマを経て、リーダーを務めるようになったBrian W. Fitzpatrick とBen Collins-Sussmanが、「エンジニアが他人とうまくやる」コツを紹介している本です。
プロジェクトに複数のプログラマが関わる場合、優れたエンジニアが優れたコードを書くだけではプロジェクトは成功しないことを経験した著者が、全員が最終目標に向かって協力することの重要性を説いています。
「チームを作る三本柱」や「チーム文化のつくり方」、「有害な人への対処法」までエンジニアの社会性に基づいて、実体験の具体的なチームの作り方が示されています。

【感想】
チームの健全な運営をするにはどうすれば良いかが書かれており、20代後半でチームのリーダーを任されるようになった時に、とても共感できた本です。

マネージャーのアンチパターンとして
・自分の言いなりになる人を採用する
・パフォーマンスの低い人を無視する
・人間の問題を無視する
・みんなの友達になる
・採用を妥協する
・チームを子供として扱う
などの記述があり、チームリーダーや、これからマネージャになる人、すでにマネージャの人にはとても参考になると思います。

優れたチームや人間関係を作るキーワードはHRT(謙虚:Humility、尊敬:Respect、信頼:Trust)。是非みんなに読んでもらいたいです。
そして、自社がアンチパターンに当てはまり始めたら要注意!!

■「トヨタの片づけ」


【本の概要】
トヨタといえば、「ムダの徹底的排除の思想と、造り方の合理性を追い求め、生産全般をその思想で貫き、システム化した生産方式」のトヨタ生産方式が有名です。
「片づけは雑務じゃない。『仕事そのもの』だ」、「『ムダ』という宝を探せ」、「線を1本引きなさい」、「『掃除しないですむしくみ』を考えろ」など、トヨタの理念を体現している勤務歴40年以上の元現場リーダーたちの知見をまとめた1冊。

【感想】
20代の頃働いていた前職では、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)にとても力をいれていました。しかし、ただ会社にやらされているだけだと面白くないので、ちょっと5Sについて勉強したいと思って読んだ本です。

5Sの定義は下記の通り。
1.整理:「いるもの」と「いらないもの」分け、「いらないもの」は捨てる
2.整頓:「必要なもの」を「必要なとき」に「必要なだけ」取り出せるようにする
3.清掃:キレイにそうじする。日常的に使うものを汚れないようにする
4. 清潔:整理・整頓・清掃の状態を維持する
5. 躾:整理・整頓・清掃についてルールを守らせる

前職の会社では5S活動を行ってましたが、そもそも目的が明確ではなく、上がやれ!というからやっている感が否めない状況でした。
5S活動を行う前に、定義をきちんと会社が周知してくれていれば、なぜ5Sが自分の会社に必要なのかをある程度理解でき、納得感を得て活動することができたと思います。

この本を読んで、やはり何事もやり過ぎはよくなく、現場にあった5Sを考え、カスタマイズした方が、効率もやる気も上がることに気づけました。
自社が行う施策が腑に落ちない時には、自分自身で調べてみる大切さを知れた一冊です。

■「脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める」

【本の概要】
何となく頭がぼんやりしていたり、記憶力や集中力、思考力が衰えたように感じる「冴えない脳」を改善するのに必要なのは、脳トレではなく、日々の生活の改善という筆者がすぐに実行できて有効性が高い15の生活改善習慣を紹介する本。
仕事ができる脳、若々しい脳を取り戻すためのポイントがわかりやすく紹介されています。
 
【感想】
この本を読んで思ったことは、やはり睡眠が大事だということ。
人間は睡眠中に情報の整理をするので、睡眠時間をうまく使うことで効率よく暗記もできるのだとか。
最低6時間は睡眠を取った方がよいらしいので、早寝を心がけたいが、私が20代後半の頃は、だいたい4時間程度の睡眠だったので、2時間は早く寝れるようにしなくてはいけないと思わせてくれた本です。
睡眠の他にもざっくりと以下のことを意識すると脳に良いらしいです。

・脳の活動を安定させるには生活リズムを安定させる。
・家事や雑務を積極的にこなすと前頭葉の体力がつく。
・ルールや行動予定表を作る。また自分で書いた物を分析したり他人に評価してもらう。
・忙しい時ほど片付けをする。
・目を動かす。
・出力することを意識して情報を取る。
・例え話を織り交ぜながら話す。
・適度な運動と腹八分目。
・人間は同じような失敗を繰り返すので「失敗ノート」をつける。

う〜ん。なんだか意識することがいっぱいですが、若いうちから少しずつ意識していると、30代で一層「冴えない脳」にならないように予防の意味を込めて、お勧めします。

■「続ける」技術

【概要】
いつも三日坊主の人も、今日から変われる!! この本は、マンガ化もされている人気シリーズです。三日坊主にならずに物事を続けるのに必要なのは、性格でも精神力でもなく、「行動」を変えることです。
アメリカ発の行動科学マネジメントのノウハウから生み出された究極のセルフマネジメント術「続ける技術」を使って、継続は力なりを実践できる本です。

【感想】
「目標にしたい(習慣化させたい)ことはみんなに発表する」、「チェックなど叱咤激励してくれるサポーターが必要」など、当たり前なことが書かれている本ですが、当たり前と思っていてもなかなか実行に移すのは難しいですよね。
この本を読んで、大事なことは、自分が習慣化したいこと(=ターゲット行動)をしっかり分析する必要があるということ。
なんのために習慣化したいのか、本当に自分がしたいと思っていることなのか?、などターゲット行動の深堀して、明確なイメージを持つことが大切。
実現させたいターゲット行動は筋トレのように増やすべき行動か、禁煙のように減らすべき行動かをしっかりと考え、目標を実現する為に邪魔になる行動(=ライバル行動)を如何に減らすかがポイントです。

私の今年(2022年)の目標は「始業前の朝活(勉強)」なので、
以下のライバル行動
・朝寒いから布団からでれない
・眠い
・朝から勉強したくない
を軽減させるために

・タイマーで暖房をセットする
・早く寝る
・すぐ勉強できるように机の上に夜のうちに準備
を心がけたい。
これを書いてる時点でもう早寝は破られているが・・・

■100の思考実験

【本の概要】
ハーバード白熱教室でも取り上げられた「電車の暴走で20人が死にそうな時に、あなたが、5人だけが死ぬほうにレバーを切り替えられる立場にいたらどうするか?」というトロッコ問題をはじめ、地域格差や生命倫理、身体と脳、自意識、言語、宗教、芸術、環境問題など、多岐にわたるテーマから100の問いをまとめた、哲学的思考実験の見本帳。

【感想】
この本は、読む本というより考える本です。
面白い思考実験がたくさんあったものの、特に印象的だったのが「17:殺すことと死なせること」「38 :検査員の訪問」「74: 亀の徒競走」。
「17:殺すことと死なせること」は、有名なトロッコ問題についてで、「暴走するトロッコが、このままだと20人に突っ込むが、自分がレバーを引くことで5人の方にトロッコの進路を変更できるという問題」。レバーを引くことで死んでしまう人数は減るが、直接的にその事故に手を貸すこと(殺人)になる。
みんなはレバーを引くかな?

以上5冊が、私が20代後半に読んで、考え方や生活習慣の改善に影響を与えた本です。

10年前の情報なので、古い部分もありますが、チームビルディングや答えがない問題にどう答えるのか?など、10年経った今でも読んでよかったと思う本なので、興味があれば是非読んでみてください!


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COLORS編集長の宮坂ハニー(トイプードル2歳)です。 趣味は日向ぼっこ、好きな食べ物はプリン。 現在、海と山の二拠点生活を実現できないか模索中。