AMBLの日々

本好きエンジニアが2021年末年始にオススメしたい本6冊


年末年始にやっとまとまった時間が取れそうだから、本でも読もうかな?と考えてらっしゃるエンジニアの方も多いのではないでしょうか?そこで、今回は本好きな図書委員のエンジニア3名に、年末年始にオススメの本を紹介してもらいました。
どんなエンジニアがどんな本をオススメしているのか、3人のエンジニアの仕事内容も併せて紹介します。

■久しぶりにコーティングをしている図書館好きな本田さんのオススメ本

エム・フィールドのエンジニアリングソリューション事業部に2014年に入社した本田達也です。最近は、医療機器商社の基幹システムの刷新を担当しています。アジャイル、マイクロサービス、SPAで構築しており、久しぶりにごりごりとコーディングしています。

学生時代から図書館に通う習慣があり、今でも週に1回くらいの頻度で図書館に行きます。基本的にはエッセイとか、ルポルタージュとか、小説を読んでます。
最近読みあさっているのは江国香織のエッセイです。

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私が年末年始の読書にオススメする最初の1冊は、「Clean Code アジャイルソフトウェア達人の技」です。この本は実際に業務でコーディングしているエンジニアにオススメな本です。タイトルにアジャイルのワードが入ってますが、アジャイルはあんまり関係ないです。
コーディングのベストプラクティス的な本で、リファクタリングしやすいコーディングだったり、保守観点で可読性の高いコーディングのTipsが載ってます。
この本をオススメする理由は、javaのコードサンプル付きで「悪い例・良い例」が載っているのでわかりやすいですし、現場のコードであるあるな話が出ていたりするので、読んだら即現場で使えます。

例えば、第2章「意味のある名前」では、「変数やメソッド名に意味や意図を持たせるべき」という話があるのですが、その例として以下のようなサンプルコードが出てきます。(これは極端な例ですが・・)

このコードは何をしている?・・・

public List<int[]> getThem(){
List<int[]> list1 = new ArrayList<>();
for (int[] x : theList)
if (x[0] == 4)
list1.add(x);
return list1;
}

名前を変えるだけで、コード上で何をしているかわかりやすくなる

public List<int[]> getFlaggedCells(){
List<int[]> flaggedCells = new ArrayList<>();
for (int[] cell : gameBoard)
if (x[STATUS_VALUE] == FLAGGED)
flaggedCells.add(cell);
return flaggedCells;
}

第2章「意味のある名前」、第3章「関数」、第4章「コメント」の3つの章だけでも、かなり「なるほど!」と膝を叩く箇所がたくさんありますし、コードの可読性が高まると、レビューもしやすくなり、バグの検知率も上がります。難しい話は出てこないのでおすすめです。

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2冊目は、 森見登美彦の「熱帯」 です。この本は、疲れ果てたエンジニア(笑)にオススメです。スランプ気味な作家(ほぼ著者自身)が、学生時代に読んだ「熱帯」という風変わりな本をきっかけに、奇妙な冒険をする小説です。
この本のオススメポイントは、「はてしない物語」ではないですが、物語の中で別の物語が並行して進んでおり、物語のマトリョーシカみたいにになっていて(物語のネストになっていて)読みごたえがあります。
言い換えると、それだけ分厚い物語の世界に逃避できるので仕事に疲れた人にオススメしたいです。森見登美彦の作品が好きでまだ読んでない人は間違いなく面白いと思います。

■当社の自動化プロダクト開発の要となっているエンジニア山科さんのオススメ本  

エム・フィールド エンジニアリングソリューション事業部に2019年に入社し、現在は自社プロダクトのRBO-Field の開発を担当している山科元希です。
最近までRBO-Fieldの予兆検知機能(AIに特化グループ企業との共同開発)をしていたのですが、今はマネジメント的なポジションで、バックエンドの開発と、フロントの開発をしています。さまざまな業務の自動化をノンプログラミングでできるRBO-Fieldはお客様のDXに確実に役立ちますので、自動化にご興味のある方はぜひRBO-Fieldのサイトをご覧ください。

私は本を寝る前の睡眠導入に利用しています。社会人になったばかりの頃は自己啓発本を読んでいたのですが、最近は小説を読むことが多いです。ヘルマン・ヘッセの「デミアン」を読むとぐっすり眠れます。

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年末年始の読書でオススメしたい1冊目は、「3色だけでセンスのいい色」という本です。Webデザイナーやフロントエンジニアにオススメしたい本で、様々なパターンの3色のセンスのいい配色が載っています。
本当に見てるだけで面白いです。図鑑のような形で3色の配色が見開きで紹介されていて、カラーバランス、デザインサンプルのポスターも載っていて、この3色をどのように配置したらよいのかという使い方も分かりやすいです。「エレガント」とか「モダン」「ナチュラル」など、カテゴリごとに章分けされていて、配色ごとにテーマも決まっているので、目次をパっと見て、今欲しい配色を選べるので便利です。
また、僕はこの本を買ってから自分が持っている服で再現できないか試すのが楽しく、ファッションに興味が出てきました。

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2冊目は、結城 浩さんの「数学ガールの秘密のノート 積分を見つめて」です。バックエンドエンジニア、AIエンジニアにオススメしたい微分積分を基礎から学べる本です。
高校生の時、テストのために微分積分を勉強していた方でも、大人になってから、そういえばよく分かっていなかったな、と思った時にこの本は最適です。

登場人物が3人いて、主人公の少女はなんと中学生。中学生でも分かるようなレベルで積分を紐解いていきます。本当に分かりやすくて、「積分ってこういうことだったんだ!」とアハ体験できること間違いなし。
エンジニアなら仕事で微積を使うこともあるでしょう。数学ガールはシリーズで40万部を突破する大人気シリーズとなっており、微積以外にもいろいろあるので、ご自分で興味のある本を手に取ってみるのもいいかもしれませんね。いざ、数学の世界へ!

■並行読書をするクラウドエンジニアの福田さんがオススメする本

今年、エム・フィールド エンジニアリングソリューション事業部に入社し、公共系システムのインフラ構築をしている福田義也です。
読書の傾向としては、小説やエッセイを読むことが多いです。飽きっぽいので違うジャンルの本を何冊か並行して読むことが多いですが、今年読んでよかった本は「いまこそ知りたいDX戦略 自社のコアを再定義し、デジタル化する」です。

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年末年始に読む本としてオススメする一冊目は、「たった1日で基本が身に付く! Docker/Kubernetes超入門」です。この本は、「Dockerって結局なに?」なエンジニア向けです。Dockerの基本的な利用法、DockerfileやComposeの設計、コンテナのデータ永続化やCI/CD、Kubernetesによる複数コンテナの自動管理をチュートリアルを交えながら学習できる一冊です。
クラウドエンジニアにとって、DockerやKubernetesは今や必須の知識ですが、学習するには意外と取っかかり難いと思います。ネットで検索すれば情報はいくらでも出てきますが、細かい技術的な内容が多く、「そもそもなぜDockerを使うのか?」といった基本的な内容や、体系的にまとまった情報を得ることはなかなかできません。
本書にはそういった情報が簡潔かつわかりやすく記載されており、チュートリアルも多いため手を動かすことでより理解しやすくなっています。
Docker、Kubernetesの勉強をしたいと考えている方にはオススメの一冊ですので、年末年始の機会にぜひ読んでみていただければと思います。

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次は、「3週間続ければ一生が変わる—あなたを変える101の英知」という本を、新年から新しい習慣を身に着けたいエンジニアにオススメします。
3週間続ければ一生が変わる。人生の質を高める意識革命、行動しなければ、なにも始まらない!小さな習慣が人をつくるという内容です。
「はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる」イギリスの詩人ジョン・ドライデンの言葉です。この言葉にもあるように、良い習慣を身に着けることはより良い人生を送ることの一助となります。
本書にはそのためのヒントとなる101の項目が記されていますので、「これは」と思うものがあればぜひ取り組んでいただければと思います。
新しい1年を迎えるにあたり、新しい習慣を始めてみませんか?

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梅雨時期にぴったり!本好きSEがオススメする「読むと前向きな気分になる本」

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COLORS編集長の宮坂ハニー(トイプードル2歳)です。 趣味は日向ぼっこ、好きな食べ物はプリン。 現在、海と山の二拠点生活を実現できないか模索中。