AMBL(アンブル)はAI研究に特化した組織を持ち、画像解析や自然言語解析といったAI技術の情報収集と技術知見取得を積極的に行っており、多くのAIを活用したサービスを提供しております。
今回はその技術を活用して、さっぽろ雪まつりの大通会場にて実施されたPoC(概念実証)についてご紹介させていただきます。
取り組みの背景
冬の札幌の風物詩「さっぽろ雪まつり」。今年で第74回を迎える本イベントですが、国内外から例年200万人以上が来場するため、滞留箇所や時間・導線などを把握することで、混雑の防止による安全性の向上だけでなく、効果的なイベントプロモーションや販促スペースの配置などより経済効果の大きな施策の検討につながります。
しかし、主催のさっぽろ雪まつり実行委員会が人員を割いて人流カウントを行い、別の担当者が混雑具合を監視カメラなどで常時モニターを注視しながら混雑対応するのは、時間と手間が非常にかかる作業であることと、広い会場すべての混雑状況を常時注視し続け対応をすることを同実行委員会は課題として感じていました。
このような背景から、目視での人数計測に変わるより効率的な方法として、当社開発の人流計測アプリケーション「AI人数カウンターHEAD CROSS」を利用した人流計測の実証を行いました。
「AI人数カウンターHEAD CROSS」について
「AI人数カウンターHEAD CROSS」は、施設の出入り口に設置したカメラから、入退室の計測はもちろん、1つのカメラ映像から複数地点の人の出入りをカウントできます。商業施設やイベント会場、駅などの公共施設のマーケティングや通行調査にお使いいただけます。AIが頭の画像に特化して検知することで、大人や子ども、車椅子の方まで身長を問わず計測、またサングラス、帽子、マスクの着用によって顔が認識できない映像にも対応、複数人が並んで歩いて重なって見える場合も、誤検知を避けることができます。さらにカウント人数をリアルタイムで確認することができます。
取り組みの概要と結果について
- 実施場所:「さっぽろ雪まつり」大通会場
- 実施期間:2024年2月4日~ 2024年2月11日(計8日間)
- 実施手段:大通会場カメラ映像からAMBLが開発した人流計測アプリケーション「AI人数カウンターHEAD CROSS」で計測
- 収集活用データ:大通会場の人流計測
- 計測結果:大凡の場面では、目視計測と同等以上の精度を実証
※計測動画は、特定の個人を識別することができない状態で計測数値に加工の上、消去済
AMBLでは他にも逗子海水浴場の防混雑状況を可視化するPoCや視覚障がいがあり白杖を使用する人・車椅子の利用者など介助を必要とする人が改札前にいる場合に、AIカメラによってリアルタイムに検知し、駅員がその存在を速やかに把握してサポートを目的としたPoC(関連記事:エッジAI対応コストを大幅削減!AIソリューション開発に集中できる「Actcast」の真価 〜Idein × AMBLの共創事例〜)などAI活用を軸に、お客様とともに企業や社会のDX化を推進しております。
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