マンスリー毛利

Googleの事例から学ぶ、AMBLの現在地と未来。社長の毛利が考える「成功するチーム」とは

AMBL(アンブル)には社内限定のブログがあり、社長の毛利さんをはじめとした役員からの投稿や、部活の活動報告、事例共有や社内勉強会資料の共有、毎月の中途入社メンバーの紹介、社内でリスペクトされているエンジニアを紹介する「respectの輪」など、ほぼ毎日コンテンツを更新しています。

その中から、先日アップされた毛利さんのお話がとても良い内容だったので、社外版に編集したものを公開します。


皆さん、こんにちは。

今回は、「心理的安全性」についてお話しさせていただきたいと思います。

実は先日、ある経営者の会合に参加した際、元Googleで人材組織開発の責任者を務めていたピョートル・フェリックス・グジバチ氏の講演を聞く機会があり、そこで「心理的安全性」について語られた内容が非常に示唆に富んでおり、私自身、このテーマについて深く考える良い機会となりました。

その後、さらに理解を深めるべく氏の著書『心理的安全性 最強の教科書』も拝読し、より解像度を高めることができました。

そこで今回は、講演や書籍から得た気づき、そしてGoogleが提唱する「成功するチーム」の考え方も交えながら、「心理的安全性」という観点からAMBLの目指すべき組織像についてお伝えします。


目次

Googleが導き出した「成功するチーム」の共通点

皆さんは、2015年にGoogleが情報サイト『re:Work』で公開した「成功するチームを作るための5つの鍵」をご存知でしょうか?

Googleは膨大(ぼうだい)な調査の結果、成功するチームには共通する5つの要素があることを突き止めました。その中で、最も重要であり、他の4つの鍵の土台となると定義されているのが、「心理的安全性(Psychological Safety)」です。

「心理的安全性」と聞くと、多くの人がこうイメージするのではないでしょうか。

「誰も厳しいことを言わず、意見の対立がない平和な職場」

「和気あいあいとしていて、居心地が良いだけの職場」

しかし、これは大きな間違いです。

先日の講演で「心理的安全性」について、グジバチ氏はこう説明していました。

「チームメンバーがお互いを尊重し、ミスや失敗、反対意見を表明しても非難されることがないと信じられる状態」

もちろん、これは単に「居心地が良いだけの環境」を指すものではありません。

むしろ、課題に対して厳しい意見を率直に言ったり、異なる考えを持つ者同士が激しく議論を戦わせたりしても、「人格を否定されたり、評価を下げられたりすることはない」という安心感がある状態こそが、真の心理的安全性なのです。

例えば、

 「会議のスピードについていけないことを、躊躇(ちゅうちょ)なく打ち明けられる」

 「分かっていないのは自分だけかもしれないと不安に思うことなく、質問できる」

など、メンバー全員が気兼ねなく言える状態にあること。こうした土台があってこそ、メンバーのエンゲージメントや士気が高まり、より良い意思決定、そして生産性の向上へとつながるのです。

その意見は「不満」か、それとも「提言」か? AMBLの一員として持つべき判断軸

では、心理的安全性が担保され、誰もが自由に意見を言い合えるようになれば、それだけで「強い組織」になれるのでしょうか?

私は、そこにはもう一つ重要な要素が必要だと考えています。 

それは、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)という「共通のコンパス」です 。

AMBLでは情報の透明性を大切にし、年に一度の社員総会や経営陣から社員への動画発信を通じて、会社の状況を包み隠さず共有しています。また、そのあとには必ず全社アンケートを実施しています。毎回、メンバーからは数多くの率直な意見や質問が寄せられます。これは「会社は自分の意見をしっかり受け止めてくれる」という信頼、すなわち心理的安全性がしっかりと根付いている証拠でもあります。

私たち経営陣も、寄せられたすべての声に目を通し、その熱量をポジティブに受け止めています。

しかし、私はそこで満足したくはありません。 私がAMBLのメンバーに期待しているのは、その意見を単なる「個人の不満」で終わらせず、もう一段高い視座へと昇華させてほしい、ということです。

もちろん「自分の仕事がやりづらい」「自分にとって不利益だ」 そう感じることは誰にでもあります。しかし、そこで思考を止めず、 「AMBLのミッションを実現するためには、今のやり方をどう変えるべきか」 「お客様に最高の価値を届けるためには、組織としてどうあるべきか」 という視点を持ってほしい。

ミッションやバリューという共通の軸があるからこそ、異なる意見は対立ではなく、互いを高め合うエネルギーに変わります。

一人ひとりの高い視座や熱意ある意見が、AMBLという組織と、関わるすべての人たちの可能性を大きく広げる『強力な成長エンジン』になっていく──。 私はそう確信しています。

「称賛と承認」を土台にーAMBLが目指す「心理的安全性」について

日本人は文化的に「忖度(そんたく)」や「配慮」を美徳とする傾向があり、対立を避けるあまり「本質的な会話」から逃げてしまうことがあります。 しかし、私たちAMBLはプロフェッショナル集団です。 相手を傷つけるためではなく、仕事に向き合い、より良い成果を出すために、あえて厳しい意見も交わし合う。 その厳しい議論を支える根底にあるのが、AMBLのバリューである「称賛と承認」「まず一歩踏み出す」「自分自身に打ち克つ」です。

私たちはこれからも、このバリューを胸に、恐れずに議論し、互いを高め合いながら進んでいきます。

この記事を通じて、私たちの「お客様に本気で向き合う姿勢」や「プロフェッショナルとしての在り方」に少しでも共感していただけたなら、こんなに嬉しいことはありません。 同じ志を持つ方や、この価値観に共鳴してくださる方と繋がれることを、私たちは心から願っています。

また「心理的安全性」に興味を持たれた方は、冒頭に紹介した『心理的安全性 最強の教科書』を、ぜひ手に取っていただければ幸いです。

マネジメント層はもちろん、チームビルディングに興味がある方には読んで損はない一冊です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


現在、AMBLでは以下の職種を積極募集中です。

ITコンサルタント(DX推進リーダー候補) 

ITコンサルティングマネージャー(部門立ち上げ責任者候補) 

・データサイエンティスト/データアナリスト

・システムエンジニア/プロジェクトマネージャー

・UI/UXデザイナー

 など、現在募集中職種はこちら

なお、以下の職種につきましては、大阪限定での募集となります。

DXソリューション営業(大阪営業所立ち上げ)

※ 2025年12月9日現在

ABOUT ME
小野雄介
広報の小野です。2023年4月から内外にAMBLで働く人々や事業、イベントを発信しています。最新のレコードが好き。最近、お気に入りのミュージシャンはmabanuaとぷにぷに電機です。よろしくお願いします!