AMBLの日々

【社内イベント紹介】部会で「お金持ちになるゲーム」を実施したら、想像以上に盛り上がった

*本記事は旧TechblogからCOLORSに統合した記事です。

はじめに

初めまして。エンジニアリングソリューション部のG.Yです。
エムフィールド エンジニアリングソリューション部 では、
社内活動の一環として二ヶ月に一度、
部内のメンバーが集まって情報共有や交流を深める為にレクリエーションを実施します。
その中の一つとして、2019/12月に実施した、部会の様子を紹介させて頂きます。

内容はタイトルの通りですが、皆さんはこのゲーム、知っていますか?
本稿では、
 ・「お金持ちになるゲーム」とは何か?
 ・実践したルール、環境説明
 ・実践した結果
 ・振り返り
 ・まとめ
上記の流れでこの「お金持ちになるゲーム」について紹介していきます。

「お金持ちになるゲーム」とは何か?

私が「お金持ちになるゲーム」を知ったのはツイッターでした。その時のツイートをまとめたサイトのリンクを下記にまとめておきます。詳しくはそちらを参照してください。
 本ゲームは、とある専門学校の授業で行われたそうです。そのゲームに感銘を受けた方が、ツイッターで紹介した結果、バズり(有名になり)書籍化までされました。
 ゲームの趣旨を簡単にまとめると、
 チームごとに「お金」を製造し、制限時間以内に最も多くの「お金」を手に入れたチームの勝ち。
というもの。非常にシンプルな内容でとっつきやすさを感じたのと、元ツイートを読むと戦略性が高いことが分かり、本ゲームを会社のレクリエーションの一環として、「実践してみたい」と思ったのが今回このゲームを取り上げた理由になります。
  本ゲームを弊社で実施するにあたり、元のルールをそのまま適用しようとするとリソースの問題が出てくるため、実施環境を少し変更しました。 以降では、元ツイートを参考に変更したルールで、実践してみた結果を紹介していきます。

 元ツイートをまとめたものがこちら
 https://togetter.com/li/1246452

実践したルール、環境説明

【ゲームの趣旨】
  チームごとに「お金」を製造し、制限時間以内に最も多くの「お金」を手に入れたチームの勝ち。

 【ルール説明①(お金の製造に関して)】
 ・紙に『1000円』と書いて 10cm × 5cm に切り取った物を1000円とする
 ・紙に『500円』と書いて直径 3cm の円系に切り取った物を500円とする
 ・ハサミ、鉛筆、定規、コンパスなどのお金の製造に必要な道具は、ランダムで1チームに配布する。配分は後述。
 ・それぞれのチームにはA4の紙を50枚支給する
 ・上記規定より5mm 以上小さかったり、大きかったりするお金は無効とする

 【ルール説明②(環境周りに関して)】
 ・15分後、各チームに1つだけ『情報』を解禁する
 ・製造した『お金』は自由に使用しても構わない。
 ・ルールに無いことは何をやってもOK(暴力行為等はNG)

 【ルール説明③(役割:オブザーバーに関して)】
 ・各チームに一人、オブザーバーという役割を設置
 ・オブザーバーはルールを知っていて、チームの動向を観察する
 ・チームのメンバーはオブザーバーに指示を出して、作業を依頼することができる
 ・質問等には答えない

 【実践した環境】
 参加者:25名
 チーム分け:5人×5チーム
 制限時間:30分
 情報解禁の時間:ゲーム開始から15分経過後(折り返しのタイミング)
 解禁した情報の内容:ゲームに関係のないこと
 道具の分配:

文房具/チームABCDE合計
鉛筆63413
コンパス448
ハサミ46313
定規235
合計8789739

【ゲームのポイント】
 このゲームは、ゲーム開始時点では簡単に「お金」を製造することが出来ないようになっています。何故なら、各チームに配られる道具はバラバラで、紙に「1000円/500円」と書くための鉛筆がなかったり、紙を切るためのハサミがなかったり、規定のサイズを測る為の定規がなかったりするからです。各チーム協力しあって「お金」を製造する為に必要な道具を物々交換するのがゲーム初期段階のセオリーです。
 また、このゲームは15分後にある情報を解禁します。この情報はゲームに全く関係ないものであり、元ツイートをリスペクトしています。この情報をどう使うかについてもポイントとなってきます。元ツイートでは、「各チーム同じ情報を与えられているとは限らない」という発想で、情報を売り出したり、誤情報を流したりするなど、トリッキーな戦術が出てきます。

実践した結果

「お金持ちになるゲーム」開始直後の様子

【ゲーム展開の様子】
 私が全体を見渡して観察していた様子を後述します。
 ゲーム開始直後は各チーム道具が不足していることにかなり困惑を見せていましたが、ゲームも5分経過すると物々交換をし始めるチームがぽつぽつと出始めたように思います。
 道具がある程度揃うと黙々と作業を続けるチームが多く、手の余ってる人や余った道具が目立ちました。
 また、情報解禁後もなかなかゲームに関係のない情報は使いどころが難しく、チーム交渉などは見られませんでした。
 そんな中でも、各チームの進捗を横目に焦るチームが、チームの合併などを画策しているところもあり興味深かったです。
 点数差は元ツイートのようには大きく差が開かず、ひたすらに効率よく作業したチームが優勝していました。

【参加者の反響】
 以降は参加者にアンケートを取った結果です。

【ゲームの満足度に関して】
 会社のレクリエーションの一環として、本ゲームを実施したが、9割近い人が楽しかったと回答しており、ゲームの内容には満足してもらえたようです。

ゲームの満足度に関するアンケート結果

【仕事にフィードバックできるか?】
 ゲームの特質上、本ゲームを通して仕事の効率性や、現場の状況判断、マネジメント能力について考える機会でもあると思いました。結果的に半数以上は役に立つと答えており、単なるレクリエーションの側面に加えて、仕事にも有益な内容に出来ました。

仕事に役に立つか聞いたアンケート結果

【ゲーム序盤の進行について:オブザーバー】
 オブザーバーに各チームの、ゲーム序盤の進行についてアンケートを取りました。結果、以下のような意見が出ており、序盤の進行は問題なかったようです。
  ―えんぴつも定規もなかった為、道具の物々交換が必要なことはすぐに察して動けていた。
  ―知らないうちに道具が揃っていた
  ―人が良すぎるのか、物々交換をせずに文房具を貸そうとしていた

【15分後の情報解禁後の動向:オブザーバー】
 オブザーバーに各チームの、情報解禁後の動向についてアンケートを取りました。
結果、ゲームに関係のない情報はあまり上手く使いこなせていないようでした。
  -情報を活用とする動きはなし
  -情報は利用せず

【チームの戦略について】
 チームでどのようなことを考えて動いていたのかについてアンケートを取りました。
結果、元ツイートのような情報戦略というより、お金の製造に工夫が多かったようです。
  -優先度に合わせて道具を用意する
  -「紙幣の型を作って使いまわす」
  -サイズを測る、折る、切るを分担
  -役割分担を行い、効率的にお金を量産すること
  -規定サイズの「1000円」とハサミの交換を実施し、以降は手に入れた「1000円」を見本に量産

振り返り

【参加者の感想】
 ゲームを通して参加者の感想を聞いてみたところ、アンケートの結果通り楽しんでもらえたようで安心しました。
  - 純粋に楽しかったです
  - ルールがわかりやすく、楽しめたと思います。
  - 自分(達)で出来ることに限りはあるので、効率を最大化するには他者との協力が不可欠だということを再認識しました。
 中には情報戦略の難しさ、交渉力の重要さに言及する声もあった。
  - 高度な情報戦までには至れなかったものの、色々な試行錯誤が生まれたことが面白かったです。
  - 情報を使う、というのはやはり難しかったが、戦略性もあって楽しかった。
  - 相手に交渉しないと有利に進まないという点が面白かったです。
  - 物々交換に応じてもらえず交渉のむずかしさを学びました

【変更したルールについて】
 大きく変更したのは、人数と用意した文房具/紙の数、制限時間、オブザーバーという立ち位置でした。それぞれについて所感を述べます。
 ・人数
  →こちらは単純に参加者に応じて変更しています。チーム人数はテーブルの数や椅子の数などのリソースに依存する部分が大きかったです。
 ・文房具/紙の数
  →文房具の配分は元ツイートには記載無かったので、自分で考えました。鉛筆などは必須なので、多めにして、代用が効くものは少な目にしています。紙は経費上無制限にはできず、印刷用の用紙を使用しました。
 ・制限時間
  →1時間はさすがにレクリエーションの時間としては取れず、30分で運営しましたが、中だるみせず、紙の制限もあることからちょうどよかったのではないかと思います。
 ・オブザーバー
  →本ゲームは戦略性に富んでいるので、普段マネジメントをしている方にはオブザーバーという立ち位置で入ってもらい、メンバーの戦略の立て方や、振舞いを俯瞰してもらった。これにより、各チームのゲーム進行を知ることが出来たし、今後のマネジメントにも役に立ててもらえると思う。

【反省】
 情報がうまく活用してもらえず、情報について何かしらケアが出来ていたら展開をもっと面白くできたかもしれない。
 各チーム作業に没頭しており、制限時間も短いため、戦略より作業効率がものを言った。配る文房具の種類は2種類に限定せず、全体のチームのバランスを保てるような配分にしたほうが良かった。(鉛筆は必須なので、鉛筆が配られるチームには鉛筆のみ配るなど)

まとめ

「お金持ちになるゲーム」 いかがでしたでしょうか?
 「お金持ちになるゲーム」は単純にゲームとして面白く、簡単な文房具と紙だけで実践可能です。仕事に役立つ側面もあり、会社のレクリエーションとしても申し分ありません。是非、本記事を参考に取り入れてみてください。