システムデザイン

AWSのストレージサービスについて

*本記事は旧TechblogからCOLORSに統合した記事です。

はじめに

皆さんこんにちは!
2020年4月に中途入社したエンジニアリングソリューション事業部のMと申します。
現在AWSソリューションアーキテクト – アソシエイト取得に向けた社内研修を受講中です。今回は研修で学んだAWSのストレージサービスについていくつかご紹介していきたいと思います。

目次

  • AWSとは
  • AWSのストレージサービス
  • Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)
  • Amazon S3 Glacier
  • Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS)
  • Amazon Elastic File System (Amazon EFS)
  • まとめ

AWSとは

今回紹介するストレージサービスを提供するAWSについては、他のTech Blogで説明があったため引用します。

・AWSとはなにか

AWSとは、Amazon Web ServicesというAmzonがクラウドプラットフォーム上で提供しているクラウドコンピューティングサービスのことを指します。 クラウドコンピューティングとはインターネットを介してサービスを利用することです。

Amazonはコンピューティング、ストレージ、データベースといったインフラストラクチャ機能からアプリケーションのデプロイサポート、機械学習などといった様々な分野のサービスを提供しています。

以前はデータセンターでサーバの管理等を行うことが主流ではありましたが、現在は初期費用の低さや、ワンクリックでリソースを確保できる俊敏性などのニーズが高まりクラウド環境への移行やオンプレミスとのハイブリッドなインフラ環境が人気を集めています。

転載元:>コロナ禍での生活を支えるAWS

AWSのストレージサービス

ストレージサービスとはインターネット経由で動画・写真・テキストなどの様々なファイルのデータを保存することができるサービスのことです。

AWSではオブジェクトストレージ・ブロックストレージ・ファイルストレージの3種類の形式のストレージサービスがあります。

・オブジェクトストレージ

WEBコンピューター時代の新しいストレージで、ディレクトリ構造を持たずフラットな空間にデータを保管します。拡張性があり大量のデータを容量制限なく保存することに適しており、AWSでは低コストで安全に大容量のデータを保存できる位置付けのストレージです。

・ブロックストレージ

ブロック形式でデータを保存するストレージです。ブロック形式とはデータを各ブロックに分けて番号を付与して保存する形式です。HDDのような位置付けで、AWSではEC2インスタンス(仮想サーバー)にアタッチして高速にアプリケーションを増設することが可能です。

・ファイルストレージ

ファイルサーバの用途が代表的で、プロトコル(NFS/SMBなど)に従ってファイルシステムが用意したデータ格納場所にネットワークのプロトコルでアクセスして利用できます。AWSでは複数のEC2インスタンスからネットワークで共有することが可能です。

Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)

Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)

AWS内でも歴史が長く、最も主要なオブジェクトストレージです。“Simple Storage Service”の名前の通りシンプルで簡単にストレージを構築できます。AWSの色々なサービスと連携する機能を備えており、データ容量無制限で保存可能です。データーベース・データ保護アーカイブ・環境開発ログ収集・機械学習など幅広い用途に使えます。
有名な企業だとNetflixのビックデータ分析、ダイソーでは膨大な件数のPOSデータ保存にも使われています。

特徴

  • 99.999999999%(イレブンナイン)の高い耐久性
  • 月額1GB/約3円で安価に利用できる
  • AWSで複数のアビリティゾーン(データセンターの集合)に保存されており、データ容量に関係なく性能が保証されている

Amazon S3 Glacier

Amazon S3 Glacier

大量のデータをS3と同じ安全性でS3よりも安価に保存できるオブジェクトストレージです。標準設定でS3の三分の一の値段(1GB/約1円)でデータを保存できます。
しかしデメリットとしてデータを取り出すのに3~5時間程かかるので、あまりアクセスしない長期保存用のデータのアーカイブやバックアップなどの用途に向いています。
S3 Glacier Deep Archiveだとさらにデータの取り出しに時間がかかりますが、AWSのストレージで最も安価(1GB/約0.1円)にデータを保存できます。

Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS)

Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS)

AWSのEC2インスタンスにネットワークで接続してアタッチして使用するブロックストレージです。OSやアプリケーション、データの置き場所に使用でき、EC2インスタンスに不可欠なストレージとなっています。
Amazon EBSのスナップショットを使用するとEC2インスタンスをブロックレベルに圧縮したものをS3に保存してバックアップを取ることが出来ます。
スナップショットは別のアビリティゾーンやリージョン(東京やパリなどの地理的に離れたアビリティゾーンの集合)を跨いでEC2インスタンスを復元や複製をすることも可能です。

Amazon Elastic File System (Amazon EFS)

Amazon Elastic File System (Amazon EFS)

複数のEC2インスタンスから共有してアクセスすることが可能なファイルストレージです。
シンプルなフルマネージド型サービスで、ファイルの追加/消去に合わせて自動で拡張/縮小するので、事前に容量の設定をする必要がありません。
最大の特徴は一度に何千もの同時アクセスが可能で、アプリケーションの開発・検証・本番環境で使う共有ディレクトリ、ビックデータ分析、web配信などの幅広い用途に利用できます。

まとめ

前職はインフラとあまり関わりがない仕事だったので、今回のTech Blog作成を通してストレージの分類について良い勉強になりました。今後もAWSの実務を意識しながらソリューションアーキテクト – アソシエイト取得に向けて学習していきたいです!