ハニー:本日、マネーフォワード社からの資本を受け入れるプレスリリースを出したので、今回出資を受け入れることになった経緯を教えてください。
毛利:
当社は2001年に設立し、2005年から2016年約10年間、現アクセンチュアグループの株式会社アイ・エム・ジェイ(以下、IMJ)のグループ企業となっていました。当時IMJは上場企業で、ウェブインテグレーターとしては国内最大級の企業でしたので、この時は営業面でのシナジーと上場会社の子会社としての管理体制、そして採用力強化を期待して資本提携をしたそうです。IMJがアクセンチュアグループに入ることになった2016年4月に、当社のファウンダーがIMJから株式を買い戻し、現在に至っています。
そのような経緯があって、あえてプライベートカンパニーとなった当社がなぜ今、他社の資本を受け入れるか?ということですが、当社は今後更なる成長を計画しており、そのためには強いパートナーと、成長を加速させる投資のための資金の両方が必要と考えたからです。
資本強化のために、当社と業務面でシナジーが大きく、当社がその企業の理念に共感でき、ともに成長できる企業に当社から出資を打診し、今回のマネーフォワード社からの出資が成立しました。
ハニー:マネーフォワード社とは3年以上のお取引が続いていますが、どのようなお客様だと感じていますか?
毛利:マネーフォワード社は、当社のようなベンダーを大事に考えてくれる会社だと感じてます。
3月22日にマネーフォワード社が発表した金融機関向けの新サービス『マネーフォワードFintechプラットフォーム』の基盤開発においても、別の会社を選定することもできたと思いますが、今までの信頼関係と実績を認めて下さり、一緒にサービスを作る上で基盤開発を任せて頂いたことには感謝しかないです。
また、この出資に関わる当社のプレスリリースを作成する際に、マネーフォワード社に出資側のコメントを依頼したところ、大変快くお受けいただき、執行役員の本川大輔様からコメントを頂戴しました。お客様からのコメントを公にいただけることは、担当メンバーにとっては大変な励みになります。
本川様のコメントの中で、「最初のお取組みから3年以上の期間が経過いたしましたが、エム・フィールドさんへの信頼は揺らぎません。」と嬉しい言葉を頂戴し、大変感激しました。
これからは感謝の気持ちを仕事でお返しできるように、メンバー一同、金融機関のDX推進を加速するために、尽力していきます。
ハニー:プレスリリースの本川様のコメントは、私もとても感激しました!
ところで、プレスリリースを作成しているときに毛利さんの言葉で印象的だったことがあります。「資金用途」について、PR側は「今後リリースする自社プロダクトを強調したい!」と言いましたが、毛利さんは、「それってお金を出してくれるマネーフォワード社の期待に答えた内容じゃないよね?彼らのリターンは何になると思う?」と指摘されて、ハッとなりました!
毛利:僕らのビジネスの根源には「三方よし」という経営理念があります。
それがそういった言動に繋がったのかなと思います。
クライアント、協力してくれるパートナー、そして当社のメンバー一同が、互いに好ましい状態を作ること、そのために協力しあってこそ私たちは成長ができると考えています。
プレスリリースに、当社の成長を感じさせる文面を出したい当社のPR担当者の気持ちもわかるけれど、それより、クライアントが何を求めているのか?が気になる事は当たり前だと思います!
ハニー:クライアントファースト!毛利さんらしいですね。ところで今後、他社から資本の受け入れをする考えはありますか?
毛利:もちろんあります!これから成長していく為に、資金を集めると言うよりは、業務としてお互いに向上できる資本受け入れは、お客様のビジネスを加速することにも繋がりますし、当社に所属している社員の為にもなるし、会社の成長にも大きく寄与すると考えているので、資本の受け入れも含めた、パートナーシップの拡充については積極的に考えて行きたいと思っています。
しかし、今すぐ資金が欲しい!という訳ではないので、社会に「三方良し」を一緒に提供できる、リスペクトできる企業と末長くお付き合いしていく前提で考えています。
ハニー:なるほど!今後も資本の受け入れをする可能性があるんですね。先ほど成長のための投資が必要とおっしゃっていましたが、企業を成長させるために必要だと思うことを教えてください。
毛利:企業を成長させるためには、社員が最大のパフォーマンスを出せる環境を用意することが必要だと思っています。チャレンジしていきたいと思えるような業務や、成長していきたいと思う領域の教育コンテンツを提供したり、それぞれのメンバーが主体的に、新しい企画を提案できる環境を作っていくこともとても大事だと思います。
今年の2月にスタートした「ジョブチャレンジ」という新制度も、社員が最大のパフォーマンスを出せる環境作りのための施策の一つです。ちなみにこの制度は、グループ企業も含めた公募制で、チャレンジしたい職種に立候補できる制度です。例えば、現状はWEBのディレクターをしているけれど、データサイエンティストにチャレンジしてみたい!とか、開発を担当しているAWSのエンジニアがプロジェクトマネージャーに挑戦したい!など、キャリアチェンジを積極的に支援する制度です。
社員のための環境作りに関しては、色々考えてはいるのですが、他にもあると思うので、みんなの意見を取り入れていきたいです!
会社側が環境を用意して、そこで社員が成長することを楽しめるようになったら幸せなんじゃないかなって思うので、それが上手く循環していくと、成長できるようになっていくんじゃないかって思います!
ハニー:ありがとうございました!インタビューが苦手な毛利さん、二度目のインタビューはいかがでしたか?
毛利:うーん。。。まだ苦手意識が抜けません笑。今回も自分が思ってることをまとめて伝えることって、すごく難しいことだなぁって思いました。でも、私が発信することで、社員のみんなが、自分も会社の成長につながってるという自信をもってもらえたらいいなぁと思います!
全ての社員の協力があってこその成長だと考えてるので。
ハニー:毛利さんありがとうございました!また面白いネタがあったらインタビューをしますので、覚悟しておいてください笑